こんにちは!サニーです。
今日はアメリカで人気のビールについてご紹介します!
日本でアメリカのビールといえば、バドワイザーが最も有名ですね。
実際にアメリカで売れ筋のビールベスト3は何でしょうか?
[全米ビール売上ランキング1位]Bud Light
堂々の1位はBud Light(バドライト)です! バドワイザーで有名な世界的ビールメーカー、
アンハイザー・ブッシュ社が販売するライトビールです。

[全米ビール売上ランキング2位]Coors Light
2位はCoors Light(クアーズライト)。日本では終売となってしまい、見かけることはほとんどありません。
1873年にコロラド州で生まれたビールメーカーです。
[全米ビール売上ランキング3位]Miller Light
3位はMiller Light(ミラーライト)。クアーズよりも日本人には知名度があるかもしれません。
世界三大ビール産地(ミュンヘン・札幌・ミルウォーキー)のミルウォーキーで創業したビールメーカーです。
こうしてみると、アメリカ人には圧倒的にライトビールが受け入れられていることがわかりますね!
アメリカ人がライトビールが好きな理由とは?
何世紀にもわたり進化してきたヨーロピアンビールとは異なり、
移民国家アメリカが作るビールには醸造の伝統・歴史はありません。
アメリカのビールといえば、アジャンクトビールともいわれる、
発酵可能な大麦以外の副原料(トウモロコシ・コメ)を用いたビールが主流です。
特徴はヨーロッパのビールよりも味が軽く、透明感があり、ホップの少ないビールです。
アメリカ草創期には、英国のエールビールなどが主流でしたが、19世紀半ばに
ドイツ系移民が大量にアメリカにわたったことで、
ドイツ式ラガービールが主流になります。
その後、1870年代(日本でいうと明治維新ころ)には、
ボヘミアン・ピルスナーと呼ばれる、
ドイツ式よりも、よりまろやかなラガービールが登場します。
ドイツ式ラガーよりも透明感があり、軽く、味気ないピルスナーは、当時、禁酒運動で盛り上がりを見せていたアメリカにとって、
より健康的で酔いにくいビールのイメージから受け入れられていきました。
禁酒運動とは??…19世紀末~20世紀前半にかけて、欧米諸国で社会改善運動と同時に拡大。アメリカでは、1733年4月24日にショーニー族の”ショーニー・インディアン”という団体により初めて禁酒運動が行われた。アメリカ合衆国では1869年に政党として禁酒党(Prohibition Party)が結成され、大統領選挙では当選の見込みがないにもかかわらず度々20万票台を集めている。1873年にはキリスト教婦人矯風会(Woman’s Christian Temperance Union)が発足し翌年には全国的に活動を始め、熱心な活動家が現われた。
また、産業革命後のアメリカ工場労働者にとって、
こうした軽めのビールは僅かなシフトの合間に飲めるビールとして受け入れられていきます。
そして、1876年(日本では西南戦争の前年ですね)に、アンハイザー・ブッシュから、バドワイザーが発売されます。
コメを原料に加えることで、よりマイルドな味わいを生み出し、大ヒットになります。
しかしながら、1920年代にはアメリカで禁酒運動が再開され、全米での酒の販売が全面禁止されます。
この禁酒法によって、ビール以外の酒の消費が主流になり、現在のアメリカのライトビール文化の基礎となっていきます。
ようやく1933年には、アルコール度数4%以下の酒類の販売が許可され、20年近くにわたり、表立ってにビールを飲めずにいたアメリカ人に大ヒットします。
このライトビール好きなアメリカのカルチャーは第二次大戦後、そして21世紀現在にわたり、脈々と続いているんです。