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アメリカの2021年液晶テレビマーケットは?

アメリカの家電量販店にはどんなテレビがある?

日本の液晶テレビ市場は、長らくSHARP、SONY、Panasonic、TOSHIBAが市場を占有してきました。

さてところ変わってアメリカの液晶テレビ市場はどのようになっているのか?

調べてみたいと思います。

アメリカ最大手の家電量販店Best Buyへ行ってみた!!

 

近くのBest Buyに足を運んでみました! (ミシガン州NOVI〈2021年2月14日撮影〉)

Best BuyのTVコーナーには数多くの液晶テレビが並んでいました。

しかも、基本は50インチを超えるサイズの超大型テレビが販売の主力

価格帯も安いものでは65インチ(4K・スマートTV)で500ドルを切っているものもあり、

日本と比べるとかなり価格が下がっている印象が強いです。

売れ筋メーカーはどこか?

Best Buyのラインナップで見ると、韓国SAMSUNG・LGがTVコーナーの中心部を抑え、廉価帯から高価格帯まで存在感を発揮しているのが印象的。

日系メーカーでは、SONYが高価格帯を中心に数多くのラインナップを展示しているものの、やはり韓国2メーカーに比べると存在感という意味では薄いかなと思います。PanasonicやSHARPのTVは見かけませんでした。

日本メーカーの代わりに存在感を発揮しているのが、中国系のメーカー。日本のAmazonで最近販売拡大をしている、Hisense、TCLなどの中国大手家電メーカーの液晶テレビが、価格の安さでかなりの勢力拡大をしているようです。

安いから画質は悪いのかというと、そんなことはありません。横に並ぶSAMSUNG・LGのテレビと比較してもほとんど違和感のない画質・鮮やかさを兼ね備えています。

日本の駐在員の方であれば、数年の滞在であれば中華系の液晶テレビでも全く問題がないといえるでしょう。

それ以外では米国廉価ブランドのVIZIOが数多くのラインナップを展開し、中華系ブランドと争っているようです。

Best Buyでの印象ではざっくりと、

高価格帯:   SONY(日本)・SAMSUNG(韓国)・LG(韓国)

中価格帯:   SAMSUNG(韓国)・LG(韓国)・VISIO(米国)

低価格帯:   TCL(中国)・Hisense(中国)・VIZIO(米国)

といった印象です。

隠れたところに日系メーカーのテレビが?

SONYを除いてめっきり印象が薄くなってしまった日系ブランド。実は私たちの知らないところで活躍しています。

まずは、日本では現在ヤマダ電機限定ブランドとして販売されている”FUNAI“でおなじみの船井電機

あまり馴染みのない方も多いかもしれませんが、ブラウン管時代は”FUNPAL“ブランドで安価なテレビを販売して名をはせた家電メーカーです。

この船井電機は、北米市場も主要な売上拠点として液晶テレビを販売しています。ただ、Best Buyでは全くFUNAIブランドのテレビを見かけません。

それは、船井電機がオランダのPHILIPSブランドで液晶テレビを販売しているからなんです。
世界的に著名なブランドであるPHILIPSとライセンス契約を行うことで、売上を伸ばしています。

逆に、日本企業が自社販売及び生産から撤退してブランド供与を行うケースが増えています。東芝は、台湾の液晶テレビメーカーにブランドを譲渡しており、家電メーカーなどで見かけるTOSHIBAブランドのテレビは、純粋に東芝製のテレビではありません。

それ以外でも日本のJVC・KENWOOD(旧日本ビクター)が自らのライセンスを販売してJVCブランドのテレビを買うことができます。日本では10年以上前に液晶テレビの販売から撤退したJVCですが、純粋な日系メーカー製とは言えませんが、日本ブランドのテレビを購入できます。

さらにもっと面白いのが、日本のSANSUIブランドのTVです。SANSUIといえば音楽好きでは知る人ぞ知るかつての日本の音響機器メーカーです。

SANSUI自体はテレビを販売した経歴はありませんが、JVCと同じく、SANSUIブランドをライセンス供与して販売されています。気になる人はぜひ購入してみてください。

・二大韓国メーカーSAMSUNG・LGが中心的存在

SONYが高価格帯で善戦するも、日系メーカーの相対的地位低下

・韓国メーカーに次いで、中国メーカーHisense・TCLの勢力拡大

・日本ブランドは形を変えて(ブランド供与・ライセンス販売等)生き残りへ